「クリエイティブイノベーション」は、BPA(日本ビジネスプロデューサー協会)内でよく耳にする言葉です。
直訳すれば「創造的革新」いうことになりますが、「成熟した社会で生きる私たちに必要なのは発想におけるイノベーションである」ということを意味しています。
もちろん、私たちが思いつくようなことは他者でも思いつき、イノベーションといっても気付かぬ内に競い合う群れが生まれていることがあります。そして、誰もが付加価値を探求提案し顧客を奪い合ったり、市場シェアの拡大に明け暮れるようになります。その行き着く先は「模倣だらけ」なんてこともあります。
しかし、模倣だらけの競争の群れから抜け出る方法があります。
・不要な付加価値を思い切ってそぎ落としてみる
・周りを気にせずわが道を思いのまま進んでみる
・同じものでも意味や使い方を変えアプローチしてみる等
それぞれに説明が無いと「なんのこっちゃ」と思われるかもしれませんが、それぞれの「・・・みる」にあてはまりそうな企業や商品を思い浮かべることができるのではないでしょうか。
いずれも差別化につながることですが、共通した考え「物事は根本から覆すことが可能である」といったところからのスタートとなっています。
BPA内で響き渡る「クリエイティブイノベーション」は、どうもそのあたりのことを示唆しているようです。
では、どうしたら、そんなクリエイティブイノベーションを起こすことができるのか?
まず、物事を根本から覆すようなクリエイティブイノベーションは、「既存の世界の延長線上にはない」ということを知りましょう。
つまり、「市場調査等には基づいていない」ということです。
市場調査等は要らないということではありませんが、競合他社に対する情報ばかり追っていると監視することにエネルギーが多く割かれるようになってしまい、気付かぬ内に近視眼的競争を繰り広げることになる可能性が大です。
それと、前回の「脳の法則を知っていますか?」に記しましたが。知れば知るほど真似ようとするのが私たちの脳の働きです。皮肉な話に成りますが、優れた学習法でありながらも私たちが学んでいるポジショニングマップ等、「比較するようなモノサシを持てば持つほど同質性を生み出してしまう傾向にある」ということのようです。
じゃ、どうすればいいの?
聞いてみました!
「追い付き追い越せ」の模倣だらけの競争の群れから抜け出るにはどうしたら良いのでしょうか?
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「ビジネスプロデューサーは、データの先にあるものを見なくてはならない!」
状況を客観的に視るためには調査も必要だ。しかし、そこから描けるストーリーは、ほんの少しだけだ。私たちビジネスプロデューサーは、魅力的なストーリーを描き続けるためにも自らの想像力をもっと働かせるべきだ。(BPA理事長より)
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それは、「答えのようで答えじゃないのか?」私のようなレベルでは分かりませんが、ビジネスプロデューサー養成プログラムの中に「ビジネスプロデューサーは盲目になる」というのがあり、それは「見えないものを観る力を養うためのトレーニング」と聞きました。
益々、これからのビジネスプロデューサーの活躍が楽しみです!
【本日の課題】
自らの想像力をもっと働かせるために、マーケティングツールにこだわり過ぎず、浮かんでくるものに意識を集中してみましょう!