個人の時代と言われるようになってから、どのくらい経つのだろうか?と思います。たぶん、日本経済のバブル崩壊後(1993年くらい)からでしょうから約21年にもなるのではないか、と推測します。
そして、2002年頃から個人メディアとしてのブログが普及し、2005年頃より「自分ブランド」「パーソナルブランディング」「セルフブランディング」といった概念が日本にも広まっていったのではないか、と。
現在は、1990年代後半から始まったソーシャル時代が進行中で、スマートフォン等のモバイルデバイス(携帯して持ち歩ける電子機器)の普及とあいまって個人メディアは誰もが手に出来る手軽なブランディングツールとなりました。結果、同義語だと思っていたパーソナルブランディングとセルフブランディングの意味も変化してきたようです。
ウィキペディアには、
「企業が行う企業ブランディングと、企業や組織に所属する個人が行う、組織の中の個としてのパーソナルブランディング、企業や組織から切り離して、独立したものとして行うブランディングがセルフブランディングとして分類されるようになった」とあります。
そして、「セルフブランディングの目的は認知度の獲得に比重を置く。対して組織の中の個として行うパーソナルブランディングは、所属組織のイメージ向上を目的とする」とのことです。
ここで考えさせられるのが、「ビジネスプロデューサーは個人メディアをどう活用していくべきか?」ということです。
といいますのもビジネスプロデューサーがプロジェクトを請け負う上で個人メディアを率先して活用していく必要があるのではないか、という事と使い方によっては、ビジネスプロデューサーと呼ばれる人たちのイメージダウンにつながる危険性があるからです。
※ビジネスプロデューサーのプロジェクトには、請負型と自主企画型があります。
まず、「ビジネスプロデューサーは何する人ぞ?」といった職種としては新カテゴリーに属するのだと思います。よく言われるのが、「起業した経営者や経営コンサルタントと何が違うの?」といった類の質問です。
明らかに多くの人たちがビジネスプロデューサーと言われても「何一つイメージできない状況にある」といえます。もちろん、ビジネスプロデューサーといっても多種多様な働き方と特徴がある訳ですが、「ビジネスプロデューサーになりたい!」「ビジネスプロデューサーに頼みたい!」と思われるほどの共通したイメージが確立されていかない限り、ビジネスプロデューサーの活躍の場も広がっていかないのが現実であるといえます。
よって、ビジネスプロデューサーという新カテゴリーのイメージ向上を目的とするパーソナルブランディングに、どう個人メディアを活用できるのか今一度再考してみる必要があると感じています。
そして、誰もが自分自身をブランディング出来る時代になった今、何気なく使っている個人メディアがそれらに紛れ込み自身の価値を引き下げている可能性があります。よって、簡単には真似のできない「ビジネスプロデューサーならではのブランディング」には、何が、誰が、必要なのか、こちらも今一度再考する必要があるといえましょう。
【本日の課題】
個人メディアの活用法とビジネスプロデューサーならではのブランディングについて再考しましょう!