昨日の「ビジネスの基本」を覚えていますか?
本日は、企業の「ビジネスの基本」を少し深堀りしたいと思います。
昨日の一文『つまり、相手(顧客)の・・・』というところから話の展開を変えてみることにします。
つまり、相手(顧客)の抱える問題を解決することが個人でも組織でも「ビジネスの基本」といえるからです。そして、そこにはスピードが求められます。
ゆえに、そこそこの企業の場合、リサーチ部門・研究部門・企画部門等があり顧客のニーズやウォンツを把握し、自社資源(シーズ)を活かす商品化を急ぎます。
商品化においては、Aコース・Bコース・Cコース・・・と選択できるようにラインナップしたり、Aレベル・Bレベル・Cレベルといった具合にステップ型の策を講じるのが一般的です。
そして、オプション式によって、より顧客のニーズやウォンツに応えようとします。専門的な知識の無い顧客は、オプションの選択に迷います。よって、企業は、相談窓口(コールセンター)や専門的なアドバイスや提案ができる営業部門を持ちます。
近年は、One to One マーケティングが当たり前になった時代。企業は、より個別ニーズに応えようとします。結果、カスタマイズ等によって、顧客満足度を高めるようになります。「御用聞き営業じゃダメだ!これからは、コンサル営業だ!」と言われるようになった要因でもあります。
上記(創造する企業の活動パターン)は当たり前のことです。
モノやコトを生み出すそこそこの企業のコーポレートサイトを改めて観て下さい。どこも上記図のような構成になっているはずです。
そして、求められるスピードは商品化だけではありません。いち早く提案することが求められます。「あなたが求めているのは、これでしょ!」と。
その結果、企業は自動化(オートメーション)を探求するようになりました。未だ自動化にシフトできないところは、アウトソーシングするようになりました。コールセンターもコンサル営業も外部委託です。コミュニケーションの主流がインターネット(IT)となり、人工知能(AI)が発達し始めていますので、いずれ提案する(届ける)だけの人間は「重いコストになる」と予測されているからです。
昔は、営業組織が強い会社が生き残れる時代でしたが、これからは最先端技術をフル活用できる会社のみが生き残れる時代です。ちょっと人間味が無くなるようで寂しさもありますが、現実、中年層の営業マンはリストラ対象となっていますし、消える職業が予測されるようにもなりました。
とはいえ、ITやAIだけでなく人間も進化します。
ゆえに、「ビジネスプロデューサーの時代がやってくる」と私は予測しています。その理由は・・・改めて・・・。
昨日の課題の冒頭に「個人の能力で相手の問題を素早く、且つ、的確に把握し、その問題を解決する方法を見出すことは、企業の商品やサービスの企画開発と、ある意味同じです。」と記しました。
個人をビジネスプロデューサーとしましょう。
ビジネスプロデューサーも企業と同じように課題解決の方法をAコース・Bコースといった具合に商品化(メニュー化)するのか、というと、「ある意味同じ」とは言っても、しません。
【本日の課題】
「なぜ、メニュー化しないのか?」考えられることを書き出してみましょう!